2015年08月14日

戦後70年に思うこと

 今年は戦後70年だ。
 日本は戦後から今まで、決して「平和」に生きてきたわけではない。
 1950年の朝鮮全土の8割を焦土と化した朝鮮戦争では「戦争特需」で金を手にした。1975年まで終結しなかったベトナム戦争では、朝鮮戦争同様、国内から軍用機が飛び立つことにも協力した。その後、国内に駐留する米軍に思いやり予算と称して億単位の国費を出し、1991年には湾岸戦争に巨額の戦費を出すことでイラクへの武力攻撃を推進。戦争加害者としての歴史を刻々と刻んできている。日本政府は、1999年の周辺事態法に始まる一連の有事法制の成立によって、市民や企業を戦争に協力させる体制を作ってきた。そして、今!安倍政権は憲法「改正」も視野に入れつつ、集団的自衛権をはじめとする戦争法整備に邁進している。

 一方、市民は座してみていたわけではない。
 国会や首相官邸前は「戦争反対」「憲法守れ」の声に包まれている。(インターネット環境をお持ちなら、簡単に映像を見ることができるだろう。)沖縄の高江や、名護市辺野古では、新たな軍事基地を作らせないために、必死の作業阻止が続いている。沖縄では島ぐるみで基地撤去に取り組んでおり、京都府の京丹後市でも新たな米軍基地に反対する運動が起こってる。各地では「戦争をさせない1000人委員会」が立ち上げられ、安倍政権の戦争法に反対している。山口県岩国市では、厚木基地からの部隊移駐計画をきっかけに、市民が立ち上がり、「私たちはこれ以上、加害者にも被害者にもならない!」と、米軍の飛行差し止めを求める裁判や愛宕山を軍事利用させないための訴訟を始め、継続的に基地強化反対行動に取り組んでいる。

 今、安倍政権は武器輸出三原則を撤廃し、直接「戦争」で「儲け」ようとしている。この「儲け」は、誰かの命と引き換えだ。誰かの頭上に降るミサイルや誰かの体に向けられる銃剣になる。そうして誰かの命や大切な人を奪うだろう。
 そう、70年前のアジアや世界のように。そして日本のように。


 日本は、戦後から70年、決して平和に生きてきたわけではない。しかし、市民の平和を望む心が、戦後一貫して戦争への踏み込みを阻止し、今に続くまで辺野古への新軍事基地建設を阻み、岩国市愛宕山で米軍に供給される家屋数を減らし、憲法改悪を阻止し、具体的に戦争への道を拒んできた。

 小さいことでもいい。積極的に平和を求め、動き出そう。それが、戦争で亡くなった人たちへの本当の意味での供養である。

2015年08月13日

ちょいちょい稼働

みなさま、こんにちは。
山口の管理人です。
仕事に復帰してばたばたしてたとか、その他いろいろで、全く記事をアップしていませんでしたが、また、ちょいちょいアップします。よろしくです。

ブログ書いていなかった間に、
・京都のXバンドレーダー基地ができて周囲の住民は低周波の騒音被害に悩まされる状態になってたり、
・集団的自衛権が衆議院を通過したり
・労働者保護のための派遣法や労働法が、使用者側の論理でめっちゃくちゃにされようとしてたり、
・神奈川の爆音訴訟が未来の損害まで想定された訴訟を勝ち取ったり、
・弁護士会の呼びかけで500人規模の安保法制違憲アピールが安倍首相の地元であったり、
・稼働原発0になったり、
・噴火山を抱える県で原発稼働をはじめてしまったり、
いろいろありましたね!

2014年06月09日

学習会をしましたー。

こんにちは。山口のブログ管理人です。
6月7日に山口で「在韓米軍」についての学習会をしました
AWC韓国訪問前の勉強会。訪韓自体は何度も行われているのですが、山口でこのテーマで学習会をしたのは初めてです!

ところで、みなさんは、在韓米軍の基地がどの程度あるか御存知でしょうか?
恥ずかしながら、私は郡山とピョンテク、それに梅香里以外は、場所も数も名称も知りませんでした。
AWC運動やってきて数年たつのに、なんてこった! なんかスミマセン!
(軍事基地の場所が記された地図をこの記事に添付してみます!)
EPSON007.JPG


 前に、このブログで、2014年2月24日からの米韓軍事演習について取り上げたのですが、その演習規模・・・実は今回の学習会で初めて認識しました。
(おいおい、情報追えよ私…って感じですね、すみません

2つの軍事演習が並行して行われたのですが、
 2月24日〜3月6日に行われた指揮演習では米軍から5200人参加
 2月24日〜4月18日に行われた起動訓練では米軍7500人参加
これらは、あくまで参加予定人数だけど、1万3000人規模。そして、韓国軍は総兵力65万人のうち、およそ20万人参加とのこと。
未だに終戦していない隣国近くで実装備をしての大規模演習。
思ってたより本当に大規模です! 
そりゃあ、朝鮮民主主義人民共和国もピリピリした反応するよね、と思いました。

 学習会初参加者も数名いて、時間ぎりぎりまで皆で質疑応答やフリートーク。
 最後の一言感想では、「過去をしっかり見て、歴史の流れを把握しないと現在を見誤ると思う」という感想も。学校教育では近代史にあまり力が入っていないよう…戦争終了から現在までの”間”に何があったのか、そして、今何が起ころうとしているのか、機会があれば学習会設定したいですね!
 もう一度、このテーマでも、さらに深く勉強会をしたいですし。そうそう、せっかく、AWCとして訪韓団送るので、韓国訪問した人の報告会形式もいいかも…

 学習会参加のみなさま、勉強会の感想、また聞かせてくださいね(ここへのコメントでもOKよん)
 「こんな勉強会したい」という希望も聞かせてくださいね
ラベル:外交 岩国 軍事

2014年06月08日

6月11日は!

山口の管理人です。
6月11日は、以下のことが予定されています

盛りだくさんです!
ということで、みなさま、ちょっとずつ時間がずれているので、あれこれご参加くださいね!

6月11日(水)
 10時〜 愛宕山開発跡地を見守る集い (岩国市の愛宕神社公園)
 11時40分〜 朝鮮学校の補助金復活を求める座り込み (山口市 山口県庁前)
 14時〜 祝島漁業者による公有水面埋め立て訴訟 (山口市 山口地裁)
 18時30分〜 いちいちウォーク (山口市民会館→商店街→市民会館 リレートーク有り)

posted by AWC九州・山口 at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 集会、講演会等のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月02日

原発関係裁判

おはようございます。山口の管理人です。
原発関係の裁判日程です(^◇^)
いずれも山口県山口市の山口地裁であります。
傍聴券抽選があるかもしれないので、30分前には裁判所に来てね★

 6月11日(水)14時〜
  祝島漁業者による公有水面埋め立て訴訟

 7月9日(水)11時〜
  住民訴訟 

 7月30日(水)11時30分〜
  自然の権利訴訟

 住民訴訟は、政権の顔色を見ながら虎視眈々と原発の建設を狙い続けている山口県の態度に対して起こされている裁判です。

 ”行政”の行う政治は、”立法(議会)”と”司法(裁判所)”にチェックされる必要がありますし、でなければ、三権分立になっている意味がないのですが、裁判所はチェックを行うことなく「門前払い」とする可能性があります。

 裁判所に機能を果たさせるためにも、裁判に参加して、多くの人が関心を持っているということを知らせましょう!
posted by AWC九州・山口 at 07:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月30日

愛宕山米軍住宅着工に対する抗議声明

愛宕山米軍住宅着工という暴挙に対して、IYAから抗議声明が発せられましたので掲載します。
(IYAは、岩国ユースアクションの略です。)

なお、抗議の情宣行動も、京都駅でおこなわれました。

抗議文
 防衛省
 中国四国防衛局
 私たちは、5月15日より中国四国防衛局が岩国市の愛宕山地域開発事業跡地において、現地の住民の反対を押し切り、米軍住宅建設のための工事に着工したことに対して、厳重に抗議する。
 岩国市では、2006年に住民投票において、空母艦載機移転計画に反対する住民の意思がはっきりと示された。しかしながら、その後の日本政府の経済的な圧力により、岩国市はなし崩し的に空母艦載機移転の受け入れを容認せざるを得なくなった。その後山口県は日本政府の密かな要求を受け、2007年に愛宕山地域開発事業を、赤字を理由に中止して、2012年に空母艦載機部隊のための米軍住宅をつくるための用地として防衛省に
売却した。この用地は、米軍住宅と日本人も使用可能な運動施設として説明されているが、実際は米国側の意向によっていつでも日本人の立ち入りを制限することができる、事実上の米軍基地である。

2013年11月に結審した愛宕山訴訟(愛宕山の宅地開発事業中止を認可した国の処分は違法として、旧地権者ら住民19人が処分取り消しを求めた行政訴訟)において、広島地裁は違法性がないとして原告の訴えを退けた。地裁の判決は「法律上の利益がない」と原告の住民に訴える資格を認めず、事実上の門前払いを行ったもので、飛行場沖合移設と岩国市の発展のための愛宕山地域開発事業に協力したいとの思いで土地を手放した
元地権者らの訴えを踏みにじるものであった。そして2014年4月に形ばかりの住民説明会を行い、住民感情を取り残し今回の着工に踏み切ったのである。日本政府は、米軍住宅が完成しなければ空母艦載機の移転が実現しないため、焦っているのだ。

5月15日早朝には、現地住民が現場に集まり、抗議を行うとともに工事着工をわずかの時間ではあるが停止させたと聞く。周辺住民、特に元地権者らには、米軍住宅にすると分かっていれば土地は売却しなかった。国に騙されたという怒りがある。これほど激しく米軍住宅着工に反対する住民の声を、行政は聞き入れるべきである。そもそも2006年に住民投票で示された通り、岩国市民は空母艦載機移転計画に反対しており、したがっ
てその下準備である米軍住宅にも反対している。今回の強硬的な着工は、岩国基地の強化を反対する住民の声を無視し、行政・司法を挙げて圧殺しようとするものである。民主主義・法の支配をうたう国家にあってはならない措置である。

空母艦載機移転計画が実現すれば、岩国基地はアジア太平洋地域で最大規模の米軍基地となる。朝鮮半島まで戦闘機で2時間という位置にある米軍基地の機能を強化することは、日本政府の言う「抑止力」どころか、東アジアの軍事的緊張を高める挑発行為であり、この地域の平和と安全を脅かすことに繋がる。

以上の理由から、私たちは岩国基地拡張・米軍住宅建設に反対し、この強行を強く弾劾する。
防衛省・中国四国防衛局は直ちに工事を中止せよ!
2014年5月25日

No Base for peace! 岩国ユースアクションin関西
posted by AWC九州・山口 at 05:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事基地関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月29日

愛宕山での座り込み日程

山口の管理人です。
愛宕山開発跡地を見守る集いの日程を掲載します。
各日10時から12時までです(^◇^)

 6月 1日(日) 
   11日(水)
   21日(土)
ラベル:軍事 岩国
posted by AWC九州・山口 at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事基地関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月26日

オスプレイ飛来

 山口の管理者です。こんにちは。
 5月23日に岩国米軍基地に沖縄普天間飛行場からオスプレイ3機が飛来しました。うち、2機は離陸し、韓国へ行ったのではないかとのこと。

 報道資料によると、地元岩国市へ中国四国防衛局から、オスプレイ飛来予定の連絡があったのは、平成26年5月23日(金)10時9分。
 それで、同日14時頃には、もう飛来。

 1つ前で取り上げた京都新軍事基地着工情報もそうだったけど、情報開示が遅すぎるし、直前過ぎる。
 ”情報提供”は、「周知」のために発されるべきだし、政府や市が「事前に情報提供せよ」というのも、市民周知等が目的のはずなのだけど、「知らせたという既成事実をつくる」ことに目的がすり替わっているよう

 仲間からの報告によると、この日は、「米海軍P−8A対潜哨戒機ポセイドン」や「ホーネット戦闘攻撃機」、「海上自衛隊MH−53E掃海・輸送機」、「KC−130 空中給油機ハーキュリーズ」も飛行。
 特にポセイドンは、急降下と急上昇により凄まじい爆音を伴う”タッチアンドゴー”の訓練を繰り返したよう。 市民生活への影響を考えたら、オスプレイだけでなく、他の軍機の行動も情報提供されるべき
 というか、軍という暴力装置に頼る政治をしようとするから、こういう訓練がいるのでしょ? 
 下劣な言葉ですが、「言うこと聞かないヤツは爆撃でぶっ殺す」という日米の両政府の姿勢は改められるべきだと思います!
posted by AWC九州・山口 at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事基地関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

京都の新米軍基地着工?!

山口の管理者です。おはようございます。
新聞を読んでいると、「京丹後Xバンドレーダー近く着工 地元連絡なし」という記事が!
えええぇ?\(◎o◎)/ 

 航空自衛隊経ケ岬分屯基地(京都府京丹後市丹後町)への米軍Xバンドレーダー配備計画で、米軍が工事業者に着工を許可しており、週明け(5月26日以降)にも着工する見通しだとか。
 京都府や京丹後市は、工事車両の通行など安全対策の観点から再三、防衛省に対し、着工日を事前に伝えるよう申し入れているが、連絡はなく、情報開示の不十分さが浮き彫りにとのこと。

記事には、
 「在日米陸軍司令部(神奈川県座間市)広報室によると、5月2日に工事業者が決まり、14日には着工を許可する書類を業者に交付したという。」などという情報も。
 そもそも新軍事基地建設にそんなに簡単に「着工許可」出してるなんて、どういうこと? 
 
 軍事基地が日本に増える、その許可が簡単に出されるということは、「日本政府が敵対する意思」をアピールしているも同然

 先行で分かりやすく牙をむき出しておいて近隣国軍事批判とかありえないでしょう(-_-;)

 防衛省は「米軍から情報が入ってこない」「米軍が業者と契約したとは聞いていない」と言って、具体的な工事のスケジュールや内容を説明していないらしい。
・・・これが本当なら日本は舐められ過ぎだし、防衛省の住民向けのウソなら、防衛省は住民を舐め過ぎだ。 このこと1つ取っても、決して住民のため、ひいては日本や世界のためになるものが作られるわけではないと感じる。
posted by AWC九州・山口 at 09:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 軍事基地関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月19日

学習会やるよん!

こんにちは。山口の管理人です。
6月7日に学習会をやります(●^o^●)
テーマは、「在韓米軍」について

学習会日時:6月7日(土)午後2時〜
場   所:さぽらんて(山口市道場門前1−2−19)
主   催:8・6広島青空集会から9・6山口のヒロシマデーへ!連続行動実行委員会

 主催の、「8・6広島青空集会から9・6山口のヒロシマデーへ!連続行動実行委員会」には、AWCも参加していまして、今回の「在韓米軍」についての学習会はAWCで教材準備をしているんです。
 日本のように韓国各地にも米軍基地があり、日本同様、基地からの被害(爆音、環境汚染等)も起こっています。知っているようで知らない「在韓米軍」。そのあり方を見たら、日韓両国にいる米軍が何をしてきて、何をしようとしているか、分かってくると思いますヨ。
 ぜひ学習会に参加してね!

当日は、岩国基地に関する署名活動も行うよ(*^_^*)
posted by AWC九州・山口 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 集会、講演会等のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする